「SNSで見かけた『ドパガキ』って、わたしのこと?」
「少しだけ見るつもりだったのに、もう1時間もたってる…」
「ショート動画がやめられないのはADHDと関係があるのかな?」
やるべきことがあるのにスマホを見続けてしまい、あとで自分を責めていませんか?
やめようと思っても見続けてしまうのは、あなたの意志の弱さだけではありません。
せっかくの自分の時間は、あとで後悔するよりも楽しんだりゆっくり休んだりして過ごしたいものです。
この記事では「ドパガキ」とADHDの違いやショート動画がやめられない理由、ドパガキかも?と思ったときの対策を解説します。
スマホを見続けてしまう背景や、睡眠や日常生活で困っていることを一緒に整理してみましょう。
この記事の内容
ドパガキとADHDの違いは?ショート動画がやめられないだけでADHDとは判断できない
「ドパガキ」とは「ドーパミン中毒のガキ」の略称として使われるインターネット上の俗語で、医学的な診断名ではありません。[1]
ドーパミンとは、人から褒められたり達成感を得られたりすると分泌される神経伝達物質のひとつです。[2]
ドパガキは、ショート動画やSNSなど刺激のあるコンテンツに慣れてしまい、さらに強い刺激を求めて次のような状態になっている様子として使われます。
- 動画を長時間見る
- 集中できずに飽きやすい
- ものごとを後回しにする
一方で、ADHD(注意欠如・多動症)は、不注意や多動性・衝動性をおもな特徴とする発達障害のひとつです。[3]
違いを整理すると以下のようになります。[1][3]
| ドパガキ | ADHD | |
|---|---|---|
| 言葉の位置づけ | インターネット上の俗語 | 医学的な診断名 |
| 内容 | 手軽に刺激を得られるコンテンツを次々と求めている | 不注意や多動性・衝動性によって生活上の困難が生じている |
| 判断基準 | 医学的な診断基準はない | 子どもの頃からの特徴やさまざまな場面での困りごとをふまえて、医師が判断する |
ADHDの特徴に似た行動があっても、それだけでADHDかどうかを判断することはできません。
まずは、いつから、どのような場面で困っているのかを考えてみてください。

ADHDかどうかは医師が判断します
ショート動画やSNSがやめられない理由は「意志が弱いから」ではない
ショート動画やSNSを見続けてしまうのは、意志の弱さだけではありません。
自動再生や検索履歴からおすすめ表示がされるような、見続けやすい仕組みもかかわっています。
そのため「もう十分見た」と思っても、つい次にスクロールしてしまうこともあるでしょう。
ショート動画やSNSを楽しむこと自体が悪いわけではありません。
まずは「寝るのが遅くなった」「家事や仕事が後回しになっている」など、あなたが困っていることがないか日常生活を振り返ってみてください。
また「最近、集中できないことが多い」と感じるときも、動画の見すぎだけにとらわれず、睡眠不足やストレスなど日常に変化がないか目を向けてみましょう。[4]
「ドパガキかも?」と思ったときの対策|後悔する時間を減らす3つの工夫
「ドパガキかも?」と思ってもスマホを完全にやめる必要はありません。
仕事や家族との連絡など必要な使用と、なんとなく見続けてしまう動画をわけて考えることが大切です。
そのために、以下のような工夫をしてみましょう。
まずは、スマホとの距離を調整する身近な工夫から試してみてください。
見る時間ではなく「見るタイミング」を決める
「1日〇時間まで」だけでなく、日常生活の中でスマホを見る場面とやめるきっかけを決めてみましょう。
たとえば、以下のようなことが挙げられます。
- 通勤の電車内で見て、降りる駅に着いたら閉じる
- お風呂に入るまで見て、入浴後は充電場所に置く
- 休憩中はタイマーを設定して見て、鳴ったらやめて飲み物を取りに行く
「あと1本…と決めていたのに10分見てしまった」となった日も、自分を責めずに「見すぎている」と気づけたことに注目してください。
気づけることは「生活を変えたい」という思いの表れです。少しずつ気づくことから始めましょう。

気づけた自分を褒めてください!
スマホ以外の「ちょっと休めること」を用意する
「今日も一日疲れたな…」とついスマホを手に取って休憩しているなら、代わりに休めることを用意しておくのもひとつの方法です。
たとえば、次のような方法があります。
- 紙の漫画を読む
- 好きな音楽を聴く
- 軽くストレッチをする
- 何もせず5分ほど横になる
- 温かい飲み物をゆっくり飲む
「有意義なことをしなくては…」と考える必要はありません。
5〜15分ほどの短い時間でも、あなたが「ちょっと休めたな」と思える過ごし方を選びましょう。
「スマホをやめたら何か変わるのかな?」と思ったら以下の記事も参考にしてください。
スマホをやめたら「人生変わった」は本当?5つの変わることと過ごし方
無意識にスマホを手に取らない「ひと手間」をつくる
無意識にスマホを手に取ってしまうときは、次のような「ひと手間」をつくってください。
- SNSや動画アプリの通知をオフにする
- よく開くアプリをホーム画面から外す
- ベッドから手の届かない場所で充電する
仕事や家族からの連絡などは、生活に必要なので通知を残しましょう。
ほかにも、スマホの画面を白黒にする「グレースケール」を試すのもひとつの方法です。
スマホの画面を白黒にすることは、使用時間を減らす助けになる可能性があるとされています。[5]
あなたが取り入れやすいものから、始めてみてください。
ドパガキで精神科や心療内科に相談するタイミング
ショート動画を見すぎて生活で困るときは、精神科や心療内科への相談も考えましょう。
たとえば、次のような状態が続いていないか振り返ってください。
- 寝る時間が遅くなり日中の眠気や疲れがつらい
- 動画視聴を優先して仕事や家事に支障が出ている
- スマホの使用を控えたいのに控えられず自分を責めてしまう
「ADHDなのかな?」と自分で判断して受診する必要はありません。
「寝る前のショート動画をやめられず、翌日しんどい」のような、今困っていることをそのまま伝えてください。
新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多周辺で「ショート動画をやめたいけど、どうしても見てしまう」「ADHDなのか不安…」と悩んでいるなら、おおかみこころのクリニックへお気軽にご相談ください。
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当日予約・自宅で薬の受け取り可能
まとめ|ドパガキだからといってADHDとは限らない
「ドパガキ」はインターネット上の俗語で、医学的な診断名ではありません。
ショート動画がやめられないという行動だけで、ADHDかどうかを判断することもできません。
ショート動画やSNSを見続けてしまう自分を責めるより、見るタイミングやスマホの置き場所を変えるなど、できそうな工夫を試してみましょう。
スマホ以外でほっと休まる時間を用意するのもひとつの方法です。
睡眠や仕事、家事の困りごとが続くときは、ひとりで抱え込まず、精神科や心療内科に相談してみてください。
新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多にあるおおかみこころのクリニックは、スマホとの付き合い方を一緒に考えます。自宅で診察が受けられるオンライン診療も行っています。
あなたが心地よく過ごせる使い方を、少しずつ探していきましょう。
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【参考文献】
[1]ドパガキ|Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%91%E3%82%AC%E3%82%AD
[2]大学生のネット依存・ゲーム依存・SNS 依存に関する考察―アンケート調査結果に基づいて―|符 儒徳
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kaichi/24/0/24_37/_pdf
[3]”ADHDタイプ”の方の対処策①|NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター
https://hsp.ncnp.go.jp/column/heart_detail.php?@uid=yIEnSBVEL6FFI54M
[4]健康づくりのための睡眠ガイド 2023(案)|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001181265.pdf
[5]インターネット依存の新しいかたち―スマートフォン依存(スマホ依存)―|館農 勝
https://journal.jspn.or.jp/jspn/openpdf/1210070549.pdf
- この記事の執筆者
- 柚木ハル
作業療法士として精神科で17年の臨床経験を積み、現在は訪問リハビリに従事。経験を生かしメンタルヘルスを中心に、やさしく寄り添う文章を心がけて執筆しています。








