「仕事に集中できずミスが増えた」
「好きな本を読んでも内容が頭に入らない」
「簡単なことを考えたり決めたりするのに時間がかかる」
このような変化を感じて「もしかして、うつ病なの?」「自分の努力が足りないだけ?」と悩んでいませんか。
集中力が続かなくなる原因のひとつとして考えられるのが、うつ病です。
以前のように仕事や勉強ができなくなっても、あなた自身を責める必要はありません。
この記事では、うつ病で集中力が続かなくなる理由や、日常生活でできる対処法、医療機関を受診する目安を解説します。
集中できない状態が続き、不安を感じているときの参考になれば幸いです。
この記事の内容
集中力が続かない背景にうつ病が隠れていることがある
うつ病と聞くと「気分が落ち込む」「何もする気になれない」といった症状を思い浮かべるかもしれません。
ただ、うつ病では気分の落ち込みや意欲の低下などに加えて、集中力や思考力、判断力が低下することがあるのです。
厚生労働省でも、うつ病を疑うサインのうち「自分が気づく変化」として、集中力の低下を挙げています。[1]
たとえば、以下に心当たりがあるかもしれません。
- 文章を読んでも頭に入らない
- 簡単なことを決めるのに時間がかかる
- 今までしなかったようなミスが増えた
また、仕事や家事の能率が落ちたりミスが増えたりして、周囲があなたの変化に気づくこともあるでしょう。
このような状態が続くと「集中力が続かないのは甘えかも」と考えやすくなりますが、集中力の低下はうつ病でみられる症状のひとつです。
集中力が続かないときは自分を責めず、気分の落ち込みや意欲の低下などの変化がないか振り返ってみましょう。

集中したいのにできないのはつらいですよね
「うつ病になりかけなのかも…」と気になったら、下記の記事もあわせてご覧ください。
うつ病になりかけの症状チェックと対処法|相談していいの?と悩むあなたへ
うつ病で集中力が続かない理由は「脳の働きの変化」
うつ病で集中力が続かなくなる背景にあると考えられているのが、脳の働きの変化です。
とくに、以下のような働きが低下することがわかっています。[2]
- 物事を計画する
- 注意を切り替える
- ものごとを決める
そのため「集中力が続かない」「簡単なことを決めるのにも時間がかかる」など、日常生活で困りごとが生じることがあります。
以前ならできていたことが難しくなっても、あなたの能力が落ちたり努力が足りなかったりするわけではありません。
うつ病による脳の働きの変化で集中しづらくなることがあるため、自分の努力不足と捉えないことが大切です。
うつ病で集中力が続かないときは「頭を使わなくてもできる仕組み」を作る
うつ病で集中力が続かないときは、頭を使わなくてもできる仕組みを作ることが大切です。
例として、以下が挙げられます。
ひとつずつ見ていきましょう。
寝ることを頑張らない
うつ病で眠れないときは、寝ることを頑張らないことが大切です。
うつ病は脳がうまくシャットダウンできず「休みたいのに休めない」「眠りたいのに眠れない」という状態がみられやすくなります。[3]
このようなときに「早く寝なければ」と頑張ると、休むためにかえって頭を使うことになるでしょう。
眠れない日が続くときは医師に相談し、必要に応じて睡眠薬を使う方法もあります。
自分で眠ろうと頑張るのではなく、眠れるように治療の力を借りることも、頭を休ませるための方法のひとつです。
おおかみこころのクリニックでは、新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多で相談をお待ちしております。
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やらないことを決めておく
集中力や思考力が低下しているときは「やらないこと」を決めておくのもひとつの方法です。
やることが多いほど「どれからやろう?」「今やるべき?」など、考えたり判断したりする場面が増えてしまいます。
以下のように、やらなくてもよいことを書き出してみましょう。
- SNSを見ない
- 仕事が終わったら予定を入れない
- 料理をしない(冷凍食品やコンビニに頼る)
このように、やらないことを決めておくと考えたり判断したりする場面が減り、頭を休ませやすくなります。

「やらないこと」を決めると楽になりそう~!
覚えておきたいことをメモに残す
すべてを「覚えなければ」と頑張らず、あなたが覚えておきたいと思ったことをメモに残しましょう。[3]
集中力や思考力が低下していると、以前なら覚えられたことを忘れてしまい、不安になることがあるかもしれません。
ただ、すべてを頭の中にとどめておこうとすると、疲れている脳がさらに大きな負担を感じることになります。
あとで調べたいことや誰かに伝えたいことなども、その都度メモに残しておけば頭の中で抱え続ける必要がなくなるでしょう。
忘れないためにメモを使うのではなく、頭に抱えるものを減らすために活用してみてください。
Q1.うつ病で続かなくなった集中力や思考力はずっと戻らないのですか?
うつ病で集中力や思考力が低下しても「このままずっと元に戻らない」と決まったわけではありません。
うつ病では治療によって症状が落ち着いたあとも、集中力が続かなかったりものごとを覚えにくかったりするケースがあります。[4]
そのため、日常生活のなかで以下のような困りごともあるでしょう。[4]
- 買い物リストを作れない
- 買い物で不必要なものを買ってしまう
ただ、治療によって、考えたり覚えたりする力によい変化がみられた例もあります。[4]
回復の程度やスピードには個人差があるものです。
「このまま戻らないのでは」と不安なときは、新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多で診療しているおおかみこころのクリニックにご相談ください。
オンライン診療では、ご自宅から精神科医にご相談いただけます。
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Q2.うつ病で仕事や勉強ができないのは甘えですか?
うつ病で仕事や勉強ができないのは、甘えではありません。
実際に「好きな小説や映画なのに内容が頭に入らない」「勉強しても内容を理解できない」と戸惑い、うつ病の症状ではないかと悩む声も多くみられます。[5]
思うようにできない状態が続くと「みんなはできているのに」「もっと頑張らなければ」と、自分を責めてしまうこともあるでしょう。
できない自分を責めたり、以前と同じようにやろうと頑張ったりせず、負担を減らして休むことが大切です。
以前のように集中力が続かないときは、精神科へ相談しよう
以前のように集中できない状態が続いているときは、ひとりで抱え込まず精神科や心療内科に相談しましょう。
とくに、以下のような変化がみられるときは注意が必要です。[1]
- 食欲がなくなる
- 人に会いたくなくなる
- 疲れやすく元気がない(だるい)
- 寝つきが悪く朝早く目がさめる
- 何事にも興味がわかず楽しくない
- 夕方より朝方の方が気分・体調が悪い
- 失敗や悲しみ・失望から立ち直れない
- 悲しい・憂うつな気分・沈んだ気分がある
- 自分を責める/自分は価値がないと感じる
- 心配事が頭から離れず考えが堂々めぐりする
- 気力、意欲、集中力の低下がある(おっくう、何もする気がしない)
このような症状が2週間以上続いているときは、うつ病をはじめとしたこころの病気が関係している可能性があります。
集中力が続かない原因はうつ病だけではありません。
自分で原因を判断しようとせず、今感じている困りごとを医師に伝えることが大切です。
「仕事が忙しくて受診する時間がない」「外出するのが大変」というときは、オンライン診療も選択肢のひとつです。
おおかみこころのクリニックでは、新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多で診療を行っています。
オンライン診療では全国からご相談いただけますので、お気軽にご相談ください。
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まとめ|集中力が続かない状態が続くときは精神科に相談しよう
以前のように集中力が続かなくなった背景には、うつ病が隠れている可能性があります。
うつ病では集中力や思考力が低下し、仕事や勉強が手につかなくなったり、好きなことさえ楽しめなくなったりするケースがあります。
以前はできていたことが難しくなっても、自分の努力不足だと責める必要はありません。
集中できない状態が続いていたり、気分の落ち込みや睡眠の変化などを感じたりするときは、精神科や心療内科へ相談しましょう。
おおかみこころのクリニックでは、新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多の各院に加え、全国から利用できるオンライン診療にも対応しています。
「受診するほどではないかも」と迷っているときも、まずはお気軽にご相談ください。
24時間予約受付中
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【参考資料】
[1]厚生労働省|2.うつ病を知る
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/01/s0126-5b2.html
[2]片山奈理子|うつ病における脳内ネットワークと反芻思考
https://www.jstage.jst.go.jp/article/neuropsychology/40/4/40_17237/_pdf/-char/ja
[3]独立行政法人国立病院機構福岡病院|病気と健康の話(3)“どうしたらうつ病はよくなる?”
https://fukuoka.hosp.go.jp/psm-info/post-18702
[4]山本 哲也 山野 美樹 田上 明日香 市川 健 河 田 真理 津曲 志帆 嶋田 洋徳
認知機能障害に焦点を当てた心理学 的介入方法がうつ病の再発予防に 及ぼす効果に関する展望
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjbt/37/1/37_KJ00008938281/_pdf/-char/ja
[5]Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12283218727
- この記事の執筆者
- とだ ゆず
精神科看護師としての経験を活かし、メンタルヘルスを中心とした記事を執筆。こころと身体のつながりを大切にしながら、そっと寄り添う文章を心がけています。
保有資格:看護師、保健師、上級心理カウンセラー、漢方養生指導士








