劣等感が強すぎるのは病気?考えられる原因とは|つらいときの対処法 










「嫉妬したり強がったりする自分が嫌い」

「劣等感が強すぎるのは、おかしいのかな…」

「同僚や友だちと比べて、わたしは…と落ち込んでしまう」

職場で同僚が褒められたりSNSを見たりするたびに「わたしはあの人より劣っている」と劣等感を覚えませんか?

人と比べるたびに「わたしなんて」と自分を責めてしまう毎日から抜け出し、今の自分を必要以上に否定せずに過ごしたいものです。

この記事では、劣等感が強すぎるのは病気なのか、考えられる原因や特徴、つらいときの対処法について解説します。

劣等感がつらいときは、まずあなた自身の気持ちや考え方を振り返ってみましょう。

劣等感が強すぎるのは病気なのか

劣等感が強すぎるからといって病気とは限りません。

劣等感は誰しもが持ち合わせている感情で、他人と自分を比べたり理想の自分と現実とのギャップを感じたりしたときに生じます。

ただ、うつ病や自己愛性パーソナリティ症などでは、以下のように強い劣等感と似た症状や特徴がみられることがあります。

うつ病[1]
・気分の落ち込みが続く
・物事に集中しにくくなる
・自分を否定的に捉えたり価値がないと思ったりする
・以前楽しめていたことに興味や喜びを感じられなくなる
・寝つけない、途中で目が覚めるなどの睡眠の変化がある
自己愛性パーソナリティ症[2]
・周囲の評価によって自信が揺らぐ 
・批判されると怒りや強い反発が出る
・他人からの評価や批判を過度に気にする
・失敗すると強い恥ずかしさや敗北感を抱く
・傷つくことを避けるために人とのかかわりを避ける

たとえば、うつ病では自己評価が低くなり「わたしには価値がない」と感じることがあるでしょう。

一方、自己愛性パーソナリティ症では、周囲からの評価や批判に敏感になる特徴があります。 [2]

ただし、劣等感が強すぎるだけで、うつ病や自己愛性パーソナリティ症と判断することはできません。

こころの病気の診断は、症状やつらい状態が続いている期間、日常生活への影響なども含めて医師が判断します。

劣等感が強すぎることで落ち込みが続き、仕事や家事に集中できなかったり、人とのかかわりを避けるようになったりするときは、精神科や心療内科への相談も考えましょう。

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劣等感が強すぎる3つの原因

劣等感が強くなってしまう原因には、以下の3つが考えられます。

  • 他人と比べる習慣がある
  • 理想が高く完璧を求める傾向がある
  • 過去に否定された経験で自信がなくなる

それぞれ詳しく解説します。

他人と比べる習慣がある

他人と自分を比べる習慣があると、劣等感が強くなることがあります。

比べる内容は、学業成績や容姿、友だち関係などさまざまです。[3]

たとえば、SNSで友だちの充実した生活を見たり、職場で同僚の活躍を目にしたりすると「それに比べてわたしは…」と落ち込むことも少なくありません。

他人と比べて自分に足りない部分ばかりに目を向けていると、自分自身を否定的に捉えやすくなり、劣等感が強くなってしまうでしょう。

こころちゃん
こころちゃん

ついつい人と比べちゃう

理想が高く完璧を求める傾向がある

理想が高く何事にも完璧を求めていると、劣等感が強くなることがあります。

「仕事は完璧にこなしたい」「もっと評価されなければ」と高い基準を設けていると、できている部分よりも足りない部分に目が向きやすくなるためです。

人は悩みがあると、自分の弱さや欠点にばかり目が行きがちです。[4]

理想をもつのは大切ですが、完璧を求めすぎて「あの人はできているのに自分は…」と考えると、劣等感が強まるきっかけになるでしょう。

過去に否定された経験で自信がなくなる

過去に否定された経験が、劣等感を強めるきっかけになることがあります。

たとえば、家族や周囲から他人と比べられたり、失敗を強く責められたりした経験があると「自分は人より劣っている」「どうせわたしなんて…」と考えやすくなるでしょう。

また、失敗が続くと少しずつ自信を失い、できない部分ばかりに目が向きはじめます。[4]

過去の経験で自信を失っているときは、これからは「できること」に目を向けてください。

この記事の後半に、劣等感が強すぎてつらいときにできることを紹介しています。すぐに見たいときはこちらからご覧ください。

劣等感が強すぎる人に見られやすい特徴

劣等感の強さは、自尊感情の低さが関係しているといわれています。[3]

自尊感情とは、自分自身を価値のある存在として肯定的に捉える感覚のことです。[5]

自尊感情が低いと、自分自身に自信が持てなかったり、ものごとを前向きに捉えにくくなることがあります。[5]

劣等感が強すぎるときは、以下のような傾向がないかみてみましょう。

  • 周囲からの評価を気にしすぎる
  • 自分のできないことに目が向きやすい
  • 失敗すると必要以上に自分を責めてしまう

まずは、あなた自身がどのような場面で劣等感を抱きやすいのかを考えてみてください。

「こんな自分が嫌いだ…」と思ったら、下記の記事もあわせてご覧ください。
自分の性格が嫌いすぎる…嫉妬や劣等感で悩んだときの対処法

「劣等感が強すぎて病気かも…」と悩んでいる人の声

実際に劣等感の強さに悩み「病気なのでは?」と不安を感じている人の悩みを紹介します。[6][7] [8]

🔳劣等感を強く感じる、孤独感を感じる、気だるさを感じる、イライラすることが多くなる、人に攻撃的になる時がある、寂しさを感じる、不安を感じる、承認欲求「愛されたい」を感じる。「このような症状がみられる病気はあるのか」と気になってしまいます。

🔳劣等感が強くて何をしてもしんどいです。勉強ができる人や友だちの多い人を見て、自分は見下されているのではないかと不安を感じてしまいます。

🔳自分はプライドが高いのに劣等感も強いです。「精神的な病気なのでは」と悩んでいます。学歴などを周囲と比べ、自分のほうが劣っていると感じてしまいます。

このように、劣等感の強さだけでなく、他人との比較や周囲からの評価に悩んでいる人もいます。

劣等感がつらく、ひとりで抱え込んでいるときは、信頼できる人に相談してみましょう。

身近な人には話しづらかったり、つらさが続いて日常生活で困ったりしているときは、専門家に相談するのもひとつの方法です。 

新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多にあるおおかみこころのクリニックは、家にいながら受診できるオンライン診療も行っています。お気軽にご相談ください。

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劣等感が強すぎてつらいときにできること

劣等感が強すぎてつらいときは、以下のような方法を試してみましょう。

  • 好きなことに集中する
  • 自分を責める考え方の癖に気づく
  • 比較する対象やSNSからいったん距離を置く

まずは「これをやってみよう」と思えるものから始めてください。

好きなことに集中する

劣等感のことで頭がいっぱいになったときは、自分が好きなことや楽しめることに意識を向けてみましょう。

たとえば、ムリなく取り組める以下のようなことです。

  • 音楽を聴く
  • 映画を見る
  • 料理をする
  • 散歩をする
  • ゲームをする

好きなことに集中する時間をつくると、劣等感について考える時間を減らすきっかけになります。

日常生活の中で、あなたが過ごしやすい時間を増やしてみてください。

こころちゃん
こころちゃん

好きなことをしていると気づいたら時間がすぎていることありますよね~!

自分を責める考え方の癖に気づく

劣等感が強すぎると、失敗したときに「自分は何をやってもダメだ」「あの人より劣っている」と、必要以上に責めてしまうことがあります。

そのようなときは、頭に浮かんだ考えをそのまま事実だと思わず「本当にそうだろうか」と振り返ってみてください。

たとえば、以下のように捉えてみましょう。

「仕事でミスをした。自分にはムリなのかもしれない…もう自信がない」
  ↓
「ミスはしたけど…本当に全部ダメだったのかな?」
  ↓
「あのミスはしたけど、ここの仕事はできている!」

まずは、自分を責めていることに気づくことが大切です。

頭に浮かんだ考えを紙に書き出すと、客観的に振り返りやすくなります。 [9]

比較する対象やSNSからいったん距離を置く

SNSを見て、友だちの仕事や容姿、生活などと自分を比べて落ち込んでしまうこともあるでしょう。 

そんなときは、一度SNSから距離を置くのもひとつの方法です。

SNSでは周囲の充実した部分が目に入りやすく「それに比べてわたしは…」と劣等感が強くなるきっかけになることがあります。

まずは、見る時間を決めたり落ち込む原因となるアカウントは見ないように設定したりして、あなたが心地よくSNSを使える環境をととのえてください。

まとめ|劣等感が強すぎても病気とは限らない 

劣等感が強すぎるからといって、必ずしも病気とは限りません。

他人との比較や理想の高さ、過去の経験などがきっかけで劣等感が強くなることもあります。

人と比べすぎてつらいときは、SNSから距離を置いたり自分を責める考え方の癖に気づいたりと、ムリなくできることから始めてみましょう。

ただし、気分の落ち込みが続き仕事や家事に集中できないなど、日常生活に影響が出ているときは、ひとりで抱え込まず精神科や心療内科への相談も考えてみてください。

おおかみこころのクリニックは、新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多の駅近くの通いやすい立地にあります。オンライン診療も行っていますので、お気軽にご相談ください。

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【参考文献】
[1]うつ病|MSD家庭版 マニュアル

[2]自己愛性パーソナリティ症|MSD家庭版 マニュアル

[3]自己の重要領域からみた青年期における劣等感の発達的変化|高坂 康雅
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjep1953/56/2/56_218/_article/-char/ja

[4]「なりたい自分」に目を向ける|厚生労働省 こころもメンテしよう 
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/self/self_04.html

[5]セルフエスティーム|厚生労働省
https://kokoro.mhlw.go.jp/glossaries/word-1632

[6]Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11296655176?__ysp=5Yqj562J5oSf44GM5by344GZ44GO44KLIOeXheawlw%3D%3D

[7]Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1242814677?__ysp=5Yqj562J5oSf44GM5by344GZ44GO44KLIOeXheawlw%3D%3D

[8]Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10267716725?__ysp=5Yqj562J5oSf44GM5by344GZ44GO44KLIOeXheawlw%3D%3D

[9]今の気持ちを書いてみる|こころもメンテしよう ~若者を支えるメンタルヘルスサイト~
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/self/self_02.html

この記事の執筆者
柚木ハル
作業療法士として精神科で17年の臨床経験を積み、現在は訪問リハビリに従事。経験を生かしメンタルヘルスを中心に、やさしく寄り添う文章を心がけて執筆しています。
執筆者:浅田 愼太郎

監修者:浅田 愼太郎

新宿にあるおおかみこころのクリニックの診療部長です。心の悩みを気軽に相談できる環境を提供し、早期対応を重視しています。また、夜間診療にも力を入れており、患者の日常生活が快適になるようサポートしています。




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