「相談しても誰もわかってくれない」
「本当はただ、つらかったねと受け止めてほしかっただけなのに」
このように感じていると、こころは少しずつ疲れてしまいます。
悩みを話しても正論で返されたり軽く流されたりすると、孤独を感じることもあるでしょう。
また、どれだけ親しい相手でも、あなたの気持ちを思ったとおりに受け止めるのは難しいものです。
そのため、わかってほしい気持ちが強いほど、思うように伝わらず苦しくなることがあります。
この記事では「誰もわかってくれない」と感じる理由や、つらさを感じたときの対処法を解説します。
「どうせ話しても誰もわかってくれない」と孤独を感じているあなたのこころが、少しでも軽くなるきっかけになれば幸いです。
「誰もわかってくれない」と感じるとこころが疲れる
「誰もわかってくれない」と感じるつらさは、孤独感だけではありません。
人に悩みを話すことは、自分の気持ちを整理したり気づきを深めたりするきっかけにもなります。
また、誰かに受け止めてもらう経験は、人とのつながりや心身の健康にもよいとされています。[1]
ただ、話したのに「考えすぎだよ」「気にしなければいいよ」と返されると、相手に悪気がなかったとしても、自分のつらさを否定されたように感じることもあるでしょう。
話しても受け止めてもらえなかった経験が重なると、本音を話すこと自体が怖くなるのです。
求めているのは、解決策やアドバイスではなく「つらかったね」「よく頑張ってきたね」という共感かもしれません。
このように、悩みを話したあとに受け止めてもらえなかった経験が続くと、少しずつこころが疲れてしまうのです。[1]
「わかってもらえない」と生きづらさを感じているときは、こちらの記事もあわせてご覧ください。

わかってもらえないのはしんどい💦
誰もわかってくれないと感じる理由
「誰もわかってくれない」と感じるのは、以下のような理由があります。
それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
人はそれぞれ感じ方や受け止め方が違う
人は、それぞれ経験や価値観、感じ方が違います。
そのため、自分のつらさを相手に同じ温度で理解してもらうのは難しいでしょう。
たとえば、悩みを話したときに相手は励ましているつもりでも、あなたにとっては以下のように感じることも少なくありません。
- 「気にしなくていいよ」:突き放されたように感じる
- 「みんな大変だよ」:自分だけ弱いと言われたように感じる
- 「考えすぎだよ」:自分のつらさを軽く見られたように感じる
また、発達障害の特性がある方のなかには、遠回しな表現やあいまいな言い方が伝わりにくく、会話の中ですれ違いが生じるときがあります。[2]
ただ「誰もわかってくれない」と感じるからといって、必ずしも発達障害が関係しているとは限りません。
まずは「すべてをわかってくれる人」を探すのではなく、あなたが安心して話せる相手や場所を探すことが大切です。
こころが疲れて人との距離を感じている
こころが疲れていると、いつもなら受け流せる言葉が気になったり孤独を感じやすくなったりします。
たとえば、悩みを話したい気持ちがあっても「否定されたらどうしよう」「面倒だと思われたらどうしよう」と不安に思うこともあるでしょう。
相手にわかってもらいたい気持ちと拒否されたくない気持ちがぶつかることで、悩みを話すことへの抵抗感が生じます。[1]
このように、こころが疲れていると「話したいのに話せない」「わかってほしいのに傷つくのが怖い」という状態になりやすいのです。
また「誰もわかってくれない」という気持ちが続くときは、うつ病のようなこころの病気が関係していることもあります。
気分が落ち込んでネガティブに考えたり、夜眠れなかったりして日常生活でつらい思いをしているときは、新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多のおおかみこころのクリニックにお気軽にご相談ください。
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自分の気持ちをうまく言葉にすることが難しい
「誰もわかってくれない」と感じるときは、自分の気持ちをうまく言葉にできていないことがあります。
悩みやつらい気持ちを相談したくても「相手に嫌われたくない」「愚痴っぽく聞こえたらどうしよう」という不安から、うまく伝えられないことは少なくありません。
たとえば、本当はつらさをわかってほしいのに以下のように言葉を濁して伝えてしまうこともあるでしょう。
- 「わたしも悪いんだけど」
- 「別に大したことじゃないんだけど」
- 「みんな大変だから仕方ないんだけど」
実際に、つらい気持ちを話すときは、自分がさらに傷ついたり相手に悪く思われたりする不安が生じ、悩みを話すことへの抵抗感につながるとされています。[1]
このような不安があると、本当はわかってほしい気持ちがあっても、どこまで話せばよいのかわからなくなったり何を伝えたいのか整理できなくなったりするのです。
その結果、相手に気持ちが十分に伝わらず「やっぱり誰もわかってくれない」と感じてしまうでしょう。
「誰もわかってくれない」とつらさを感じたときの対処法
「誰もわかってくれない」とつらさを感じるときは、以下のような方法でこころを休ませることも大切です。
つらさを我慢して過ごす必要はありません。
まずは今のあなたの状態に気づき、できることから対処していきましょう。
自分の気持ちを書き出す
つらい気持ちを感じているときは、今感じていることをそのまま紙やスマートフォンのメモに書き出してみましょう。
頭の中だけで考えていると、何度も嫌な気持ちが浮かんでしまうことがあります。
厚生労働省でも、今の悩みと距離をとり客観的に見られるようになることで、焦りや気持ちが落ち着くようになると示されています。[3]
まずは、うまく文章にしようとせず、以下のように思いつくままの言葉で書き出してみてください。
- 本当は話を聞いてほしかった
- わかってもらえなくてつらかった
- もう少しやさしく受け止めてほしかった
書き出す目的は、きれいにまとめることではありません。
自分の中にある気持ちを外に出し「今、わたしは何につらさを感じているのか」に気づくことが大切です。
安心できる場所や時間をつくる
「誰もわかってくれない」とつらさを感じるときは、こころが疲れていることがあります。
まずはあなたが安心できる場所や時間をつくり、心身ともにリラックスしましょう。
たとえば、以下のような方法があります。
- 深呼吸をする
- 好きな音楽を聞く
- 早めに布団に入る
- ひとりで静かに過ごす
- スマートフォンやSNSから少し離れる
厚生労働省では、1〜5分程度で取り組めるリラクセーションヨガも紹介されています。短い時間でもできる方法があるため、こころが疲れているときのセルフケアとして取り入れてみてください。
こころを整えるリラクセーションYOGA|厚生労働省こころの耳
安心できる時間は、特別なものでなくてもかまいません。
短い時間でも休むことを意識し、こころと身体を落ち着かせましょう。
ひとりで抱えきれないときは専門家に相談する
書き出したり整理したりしてもつらさが続くときは、ひとりで抱え込まず専門家に相談することも考えてください。
「誰もわかってくれない」と悩むときは、相談窓口や医療機関など話を聞いてくれる場所に頼るのもひとつの方法です。
厚生労働省には、働く人やその家族に向けて、電話・SNS・メールで相談できる窓口があります。
こころの耳の相談窓口|厚生労働省
気分の落ち込みや不安、眠れない、疲れが取れない状態が続くときは、こころの不調が関係していることもあるため「こんなことで相談していいのかな」と思う必要はありません。
もし「外出する気になれない」「人の目が気になる」という不安があるときは、オンライン診療を行っている医療機関に相談する方法もあります。
新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多のおおかみこころのクリニックでは、あなたの悩みを気軽に相談できる環境をととのえています。オンライン診療にも対応していますので、全国どこからでもお気軽にご相談ください。
誰にもわかってもらえないつらさを抱え続けているなら、まずは相談してみましょう。
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まとめ|「誰もわかってくれない」が続くときはムリをしない
「誰もわかってくれない」と感じるときこそ、ひとりでムリに抱え込まないようにしてください。
相談しても相手が気持ちを100%理解するのは難しいため「わかってほしい」という思いが強いほど、こころは疲れやすくなるでしょう。
まずは自分の気持ちを書き出したり、安心できる時間をつくったりして、こころを休ませることが大切です。
それでもつらさが続くときは、相談窓口や医療機関などを頼ってください。
新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多のおおかみこころのクリニックは、あなたの悩みに寄り添います。ご自宅からでも受診できるオンライン診療にも対応していますので、お気軽にご相談ください。
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【参考文献】
[1]対人的ネガティブ感情経験の開示と被開示者の反応 ―女子大学生を対象に―遠藤 寛子、湯川 進太郎
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpsy/84/1/84_1/_pdf
[2]発達障害の理解|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/000633453.pdf
[3]今の気持ちを書いてみる|厚生労働省 こころもメンテしよう
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/self/self_02.html
- この記事の執筆者
- 柚木ハル
作業療法士として精神科で17年の臨床経験を積み、現在は訪問リハビリに従事。経験を生かしメンタルヘルスを中心に、やさしく寄り添う文章を心がけて執筆しています。








