休んでも疲れが取れないのは脳が疲れているサイン?原因と3つの対処法 










「休日にしっかり休んだはずなのに疲れが抜けない」

「休日は寝て終わってしまう」

「仕事へ行くのが憂うつ」

そんな状態が続くと「年齢のせいかな」「気合が足りないのかな」と思ってしまうかもしれません。

ただ、休んでも疲れが回復しない背景には、睡眠や生活習慣、ストレスによる脳やこころの疲れが関係していることもあります。

この記事では、休んでも疲れが取れない原因すぐにできる対処法医療機関への受診を考えるタイミングについて解説します。

疲れが続いているときは、この記事を参考にムリなくできそうな休み方や生活習慣の工夫から試してみてください。

休んでも疲れが取れず「どうしたらいいんだろう」と感じているあなたが、疲れとの向き合い方を考えるきっかけになれば幸いです。

休んでも疲れが取れないと感じる人は約6割

「休んでも疲れが取れない」と感じている人は、少なくありません。

実際に、日本人の約6割が日常生活の中で疲れを自覚しているとされています。[1]

また、3人に1人以上が「半年以上続く慢性的な疲れ」を感じていることがわかっているのです。[1]

休んでも疲れが取れない状態が続くと「自分が怠けているのかも」「みんなは普通に働いているのに」と、自分を責めてしまうこともあるでしょう。

ただ、疲れには睡眠や生活習慣だけでなく、仕事の負担やストレスなど、さまざまな要因が関係しています。

とくに強い疲労を感じている人には、いくつかの共通点があることもわかっています。

あなたに当てはまるものがないか、次で確認してみてください。

こころちゃん
こころちゃん

疲れている人は案外多いんですね

休んでも疲れが取れない人の共通点|仕事や育児で忙しい

東京医科大学の研究によると、強い疲労を自覚している人は以下のような共通点をもっていることがわかっています。[2]

男女別でみていきましょう。

男性
・独身である
・年齢が若い
・睡眠時間が短い
・運動習慣がない
・残業時間が長い
・朝食をとる頻度が低い
・デスクワーク時間が長い
女性
・睡眠時間が短い
・運動習慣がない
・残業時間が長い
・0~12歳の子どもを育てている

仕事や育児に追われていると、睡眠時間を確保できなかったり、身体を動かす時間がとりづらくなったりします。

「休んでも疲れが取れない」と感じる背景には、このような日々の生活が影響している可能性があるのです。

まずは、日々の生活の中に当てはまる特徴がないか振り返ってみましょう。

先に「疲れが取れないときの対処法」を知りたいときは、こちらをご覧ください。

休んでも疲れが取れない3つの原因

休んでも疲れが取れない原因として、以下の3つが挙げられます。

ひとつずつ見ていきましょう。

睡眠時間が足りていても「質」が低い

睡眠の質が低下すると「睡眠で充分に休養できた」という感覚が弱まり、疲れが取れにくくなることがあります。[3]

以下に心当たりがあるときは、睡眠の質が低下しているかもしれません。

  • 睡眠環境(寝室が明るい/うるさい/暑い/寒い/スマホやタブレットを使う)
  • 嗜好品(カフェインをとりすぎている/アルコールを飲む/タバコを吸っている)
  • 生活習慣(朝食を抜いている/寝る直前に食事や間食をしている/寝る直前まで仕事や勉強をしている)

睡眠環境や生活習慣を見直しても眠れた感覚がないときは、睡眠障害が隠れている可能性もあります。

「しっかり寝ているはずなのに疲れが取れない」と感じるときは、ぐっすり眠れているかにも目を向けてみましょう。

ストレスが続き脳やこころの疲れが取れにくい 

仕事や人間関係などによるストレスが続いていると、休んでも疲れが取れにくくなることがあります。

ストレスが積み重なると仕事や作業の能率が低下し、その結果として疲労があらわれるとされています。[4]

たとえば、仕事に集中できずいつもより時間がかかったり、家事を始めても途中で休みたくなったりするかもしれません。

思うように作業が進まないことで、さらに疲れを感じることもあるでしょう。

休んでも疲れが取れないときは、ストレスが続いていないか振り返ることが大切です。

こころや身体の病気が隠れていることがある 

休んでも疲れが取れない状態が続くときは、こころや身体の病気が隠れている可能性があります。

疲れやだるさはさまざまな病気でみられる症状であり、医療機関を受診する人の訴えとして2番目に多いとされています(1番多い症状は痛み)。[4]

たとえば、身体の病気では貧血やホルモンの異常、低栄養などが疲れにつながることがあります。

また、うつ病や不安障害などのこころの病気や、睡眠時無呼吸症候群をはじめとした睡眠の病気が関係していることもあるでしょう。[5]

とくに、疲れやだるさが2週間以上続いているときは、病気が原因となっている可能性も考える必要があります。[5]

「そのうちよくなるはず」とムリをせず、疲れが長引いているときや日常生活に支障が出ているときは、医療機関への相談を考えましょう。

おおかみこころのクリニックでは、新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多で診療を行っています。

オンライン診療ではご自宅から精神科医に相談ができますので、お気軽にお問い合わせください。

当日予約・自宅で薬の受け取り可能

休んでも疲れが取れないときにできる3つの対処法

休んでも疲れが取れないときの対処法として、以下の3つが挙げられます。

あなたが取り組みやすいものから、試してみてくださいね。

また、疲れているのに休み方がわからないときは下記の記事もあわせてご覧ください。

疲れているのに休み方がわからないあなたへ|上手に休むための考え方

「寝だめ」をするより睡眠リズムをととのえる

休んでも疲れが取れないときは、休日に「寝だめ」をするよりも、平日に十分な睡眠時間を確保することが大切です。

「休日は平日より2時間以上長く眠ってしまう」と感じたときは、平日の睡眠が著しく不足しているサインとされています。[6]

また「疲れているから」と、布団の上で長時間過ごすことにも注意が必要です。

布団の上で長時間過ごすと、かえって睡眠の質が悪くなり「よく眠れた」と感じにくくなる可能性があります。[7]

たとえば、寝る前や起床後に布団の中でスマホを見てしまい、だるさを感じることはありませんか?

必要な睡眠時間より長く寝床で過ごすほど、夢を見る頻度が増える傾向があるとされています。[7]

「最近よく夢を見る」「夢を見てばかりで寝た気がしない」と感じたときは、布団で過ごす時間が長くなっていないか振り返ってみてください。

疲れを取ろうと休日にまとめて眠ったり布団で長時間過ごしたりせず、できるだけ一定の睡眠リズムで過ごすことを意識してみましょう。

軽い運動は疲労回復やストレス軽減につながる

休んでも疲れが取れないときは、ムリのない範囲で身体を動かしてみてください。

疲れていると「身体を動かさずに休んだ方がいい」と思うかもしれません。

ただ、疲労の回復には、適度な運動を取り入れることが有効です。[1]

ストレス解消法と抑うつ傾向の関係を調べた研究では、抑うつ傾向が高い人は喫煙やパチンコなどひとりで行う方法を好むとされています。

一方で抑うつ傾向が低い人は、スポーツやドライブなど活動的な方法を選ぶ傾向がみられました。[1]

また、疲労の種類によっては、以下のような運動が回復に役立つこともわかっています。[1]

  • 精神的な疲労:歩行をはじめとした軽い運動
  • パソコン作業による疲労:歩行やストレッチ

「運動しなければ」と頑張る必要はありません。

仕事の合間にストレッチをする、近所を散歩するなど、軽い運動から生活に取り入れてみましょう。

こころちゃん
こころちゃん

軽い運動でストレス発散をしてみましょう

スマホから離れて「脳を休ませる時間」を作る 

休んでも疲れが取れないときは、スマホから離れて休む時間を作りましょう。

電車を待っているときや仕事の休憩中など、少しでも時間が空くと無意識にスマホを見てしまうかもしれません。

そのようなときは、スマホを見る代わりに5分間だけ目を閉じて休む方法を試してください。

脳疲労に関する研究では、5分間目を閉じて休むとリラックスした状態につながる変化がみられました。[8]

目から入る情報を遮り、睡眠に近い状態になることで、心身がリラックスした可能性があると考えられています。

「休憩中も何かしないと落ち着かない」という人ほど、まずは5分だけスマホを置いて、脳やこころを休ませましょう。

セルフケアで改善しない疲れは、受診を考えるタイミング

生活習慣や休み方を見直しても疲れが取れないときは、ひとりで抱え込まず医療機関への相談を検討しましょう。

疲労は、体調を崩したり病気になったりする前にあらわれるサインのひとつと考えられています。[4]

また強い疲労は、こころや身体の健康状態を知る手がかりのひとつです。

とくに、以下に心当たりがあるときは、早めに医療機関の受診を考えてください。[9]

  • 疲れが強く仕事や学校へ行けない
  • 以前は楽しめていた趣味を楽しめなくなった
  • 休んでも疲れが取れずつらい気持ちが続いている
  • 休んでも疲れが取れない状態が2週間以上続いている
  • 眠れない・食欲がないなど疲れ以外の変化もあらわれている

「疲れているだけで病院へ行ってもいいのかな」と迷う人もいるかもしれません。

ただ、疲れの背景には身体の病気だけでなく、うつ病や不安障害など、こころの不調が隠れていることもあります。

おおかみこころのクリニックでは、新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多で精神科の診療を行っています。

「疲れていて外出するのもつらい」「仕事が忙しく、受診する時間を作りにくい」というときは、オンライン診療を利用することも可能です。

休んでも疲れが取れない状態が続いているときは、ひとりで抱え込まず、お気軽にご相談ください。

当日予約・自宅で薬の受け取り可能

まとめ|休んでも疲れが取れないときはこころと身体に目を向けよう 

休んでも疲れが取れない背景には、睡眠の質や生活習慣、ストレスなど、さまざまな原因が考えられます。

疲れを感じているときは、以下の対処法を取り入れてみてください。

  • 睡眠リズムを整える
  • 散歩やストレッチなどで身体を動かす
  • スマホから離れて何もしない時間を作る

一方で、生活習慣や休み方を見直しても疲れが改善しないときは、こころや身体の病気が隠れている可能性もあります。

「疲れているだけだから」とムリをする必要はありません。

休んでも疲れが取れない状態が長く続いているときや、仕事や学校、日常生活に支障が出ているときは、医療機関への相談を検討してください。

おおかみこころのクリニックでは、新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多で診療を行っています。

自宅から精神科医に相談したいときは、オンライン診療のご利用が便利です。

休んでも疲れが取れずお悩みのときは、ひとりで抱え込まずお気軽にご相談ください。

当日予約・自宅で薬の受け取り可能

【参考資料】
[1]倉恒弘彦|国民的課題として取り組む疲労研究-客観的疲労の評価法-
https://www.nitirinkyo.jp/cms2025/wp-content/uploads/2018/03/magazine1001_01.pdf

[2]東京医科大学|疲労回復のヒント
https://www.tmu-ph.ac/recovery/data/panf1701.pdf

[3]厚生労働省|健康日本21アクション支援システム
https://kennet.mhlw.go.jp/slp/event/sleep_quality/index

[4]渡辺恭良|1.疲労の科学・脳科学と抗疲労製品の開発https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsbpjjpp/24/4/24_200/_pdf

[5]吉原一文|疲労・倦怠感および慢性疲労症候群の病態
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/57/3/57_282/_pdf

[6]厚生労働省|良い睡眠の概要(案)
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001151837.pdf

[7]厚生労働省|健康日本21アクション支援システム
https://kennet.mhlw.go.jp/slp/event/sleep_quality/index

[8]脳疲労と脳血流量の関係性
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390001205579965824

[9]厚生労働省|うつ病を知っていますか?
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/01/s0126-5d.html

この記事の執筆者
とだ ゆず
精神科看護師としての経験を活かし、メンタルヘルスを中心とした記事を執筆。こころと身体のつながりを大切にしながら、そっと寄り添う文章を心がけています。
保有資格:看護師、保健師、上級心理カウンセラー、漢方養生指導士
執筆者:浅田 愼太郎

監修者:浅田 愼太郎

新宿にあるおおかみこころのクリニックの診療部長です。心の悩みを気軽に相談できる環境を提供し、早期対応を重視しています。また、夜間診療にも力を入れており、患者の日常生活が快適になるようサポートしています。




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